週刊エコノミスト編集長メッセージ

週刊エコノミスト 編集長 内野雅一

2010年の成長する、元気な企業の条件

  •  少子化、高齢化、将来不安によって日本経済は、デフレの沼から抜け出せないでいる。このデフレ下で、どう利益を出すか。2010年の企業の大きなテーマである。
  •  人件費、生産体制などで徹底したローコストオペレーションを実現すること。自前ですべてまかなうのではなく、提携等で機能を部分的にアウトソーシングすることも大事だ。ただし、安ければいいというほど、消費者の目線は甘くない。安かろう、悪かろうではだめなのだ。最終商品に対して、「お得感」を消費者が抱いてくれることがポイントである。BtoB(企業間取引)においても、相手先からの値下げ要求に応えられなければ生きていけない。
  •  もうひとつのテーマは、オンリーワン技術である。日本経済が産業構造の大改革期を迎えているからだ。
  •  21世紀は、速く、大きく、美しくという価値観ですら、環境保全を前提にしなければ成り立たない時代といってもいい。地球の限界(資源の有限)を知り、地球との共生を考えたものづくりとサービスを可能にする、誰にも負けない環境関連技術は、21世紀の企業にとって大きな強みとなる。二次電池などに雪崩のごとく、多くの企業が参入していることが、それを物語っている。また、環境とともに、健康(医療分野だけでなく、衣食住のすべてで健康を意識する)に関係する技術が付加価値の高いものとされることも間違いない。
  • 2010年 4月 株式会社毎日新聞社週刊エコノミスト 編集長 内野雅一

内野雅一