紀州犬について
近畿地方の和歌山や奈良県南部のことを紀州と呼びます。このあたりで人間と昔から共存していた犬のことを紀州犬と呼びます。
日本犬が人間と共存するには、何らかのお互いの利益がないと成り立ちません。紀州犬も例外ではなく、狩猟犬として人間と共存してきました。
毛色は主に白色が多く、あまり猟犬には適していないのですが、性格面で人間に尽くすところが猟犬として選ばれた理由でしょう。
紀州犬は猟犬時代のころはイノシシにも果敢に挑むほどの有機を持っており、どう猛なイメージがありますが、実は賢く、冷静沈着な一面を持っています。
昔話の逸話では紀州犬のルーツが語られているものがあり、猟師が傷ついた狼を助けたところ、その狼が猟師になついたために一緒に暮らすようになりました。しかし、周りの目を気にした猟師が、その狼を泣く泣く山へ返します。その一匹の狼の子孫が紀州犬の期限であるというお話があります。
紀州犬には狼のような勇猛果敢な一面と、主人に忠誠を尽くす一面を持っているのは、その逸話の影響ではないかと言うのです。そう考えるとロマンチックなお話ですよね。
また、紀州犬は日本犬の中でもペットショップでも人気の犬種であり、性格ほどは凶暴そうな容姿をしておらず、女性にも買いやすいと評判のようです。